当事者間の相談で問題解決

 看護師として働いていると、仕事や家庭の事情で辞める人がいます。携わっている仕事に興味が持てなくなってしまったり、職場の人間関係でトラブルが発生してしまったりするのが典型的です。また、家庭の事情として家事や育児をしていくのが負担になってしまい、仕事を続けるのは厳しいと感じてしまう看護師も少なくありません。

 どちらの場合にも、辞める決断する前にまずは当事者間で相談をしてみましょう。仕事に興味が持てない時には上司に相談するのが得策です。何が不満になっていて、何をする事でやる気が出るのかが明らかになると、仕事のバランスの調整や異動によって解決できる事があります。そのような裁量を持っている上司に相談すると、辞めなくても済む可能性があるのです。

 職場の人間関係の場合には、まさに当事者間で話せるのならそうするに越した事はありません。それが難しいのであれば、上司や同僚に相談して仲介者になってもらいましょう。発生するトラブルの種類も多様ですが、意思疎通が取れていない事が問題になっているケースが良くあります。その仲介者が客観的な視点から取り繕ってくれる事で、職場で過ごしやすい状況を作り出せる可能性があるのです。

 家庭の事情が問題であれば家族が相談相手であり、家事や育児に関して家族からの支援を受けられないかと考えたり、引っ越しをして通勤時間を短縮したりできないかと考えてみるのが良い対策でしょう。相談をしても解決せず、辞めるしか手段がないとなるまでは決断を控えておくのが無難です。